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殺人請け負いサイト

 自殺サイトの次は「殺人請け負いサイト」の話題で,世間はにぎわっている。
 東京消防局の救急隊員の女性が,自分の不倫相手の妻を殺してほしいと,殺人請け負いサイトにコンタクトを取り,そこで紹介された仕事人に,あれやこれやの名目で1500万円を超す金を支払わされた挙句,一向に殺人が実行されないところから不審を抱き,騙されているのではないかと警察に相談したところから発覚した事件。
 事件の内容がいかにも興味を引くもので,新聞,ワイドショー,次には週刊誌が飛びつくはずだ。
 一つの論調は,「だからインターネットは怖い,何でもある」というもの。しかし,これはばかげている──
 むしろcriminologとして興味があるのは,この犯罪の本質はどこにあるのだろうか,という点だ。
 この場合,誰もが思うように,ことの実態は荒唐無稽な詐欺で,世間知らずの依頼者がそれに引っかかっただけのことなのではないだろうか。そうだとすると,暴力行為等処罰法3条の罪は成立しないのではないだろうか──真実の「約束」とか「供与」などは無く,欺く行為だけがあって,「依頼者」は単に被害者に過ぎないのではないか。ちょうど,詐欺賭博の場合に,詐欺罪だけが成立するのと同じように。
 警視庁は女性の身柄を拘束しているようだが,起訴は難しいと思うのだが。

 以上は誰かが書けばよいことで,ここに書かなくてはならないことではない。だが,あまりにも当たり前すぎる仕事の連続で,このままずるずると「開店休業」状態にしてはいけない,と。
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by kriminalisto | 2005-09-22 00:34 | 日記・コラム・つぶやき